人権の日

2021年10月の記事一覧

人権教育講演会

 10月26日,13時30分より,人権教育講演会を行いました。今回は大阪府より「少年犯罪被害当事者の会」で活動されている一井彩子さんをお迎えし,「子供たちを被害者にも加害者にもしないために」という演題でご講演いただきました。一井さんは平成7年に当時15歳の長男を少年4人の集団暴行で亡くされています。一井さんは事件の経緯から話を始め,主犯の少年やその家族への思い,亡くなった息子さんが残したたくさんの友達に支えられてきたこと,加害者をなくせば被害者はなくなることなどを語ってくださいました。そして,最後に「自ら命を絶ってはいけない。生きていると嫌なこともあるが,一人で悩まずに必ず誰かに聞いてもらい,また聞いてあげられる人になってほしい。」と呼びかけられました。「命がどんなに大切か」についてじっくりと考える時間でした。

 

10月人権の日

 19日(火)は人権の日です。今月の放送は51・52HRの人権委員が担当し,「子どもの人権」について考えました。令和2年度の統計によると,児童虐待の疑いで警察から児童相談所に通告された子どもの数と相談や通報は過去最高を更新しています。このような増え続けるDVや虐待の被害者を救出するために考案された「助けを求めるハンドサイン(シグナル・フォー・ヘルプ」を紹介しました。子どもたちみんなが大人と同じように一人の人間として「子どもの権利」を持っています。この権利を守るために私たちにできることを考えましょう。

人権教育職員研修会

 本日,13時30分より,徳島県人権指導員の中原サヲ江さんをお招きし,本校中・高の教職員を対象に研修会を行いました。

 中原さんのご講演は「同和問題」をテーマに,識字学級から始まり,これまでの活動や2016年に制定された「部落差別の解消の推進に関する法律」,また,結婚差別やインターネットで差別が蔓延している現状についても触れられました。そしてご講演の最後には「同和問題をきちんと受けていないことが差別を広げてしまう。授業をする先生自身が部落差別といつ出会ったか,そして差別というマイナスの感情とどう向き合い,どのようにして差別が間違いであると気付いたか,先生自身の経験を子どもたちに語ってほしい。」とお話しいただきました。

 教職員としての責任と役割を見直す貴重な時間となりました。