６月人権の日の担当は６３・６４HRで、「SNSと人権問題（事実と意見を読み取る）」というテーマで放送をしました。２０２０年に女子プロレスラーの木村花さんがSNSで受けた誹謗中傷のため亡くなるという事件をきっかけに、大きな社会問題となった「SNSと人権問題」ですが、依然として被害が後をたたない状況です。

　SNSによるデマや誹謗中傷の拡散には「アテンションエコノミー」という、情報の正しさより人々の関心や注目を重視するSNSの収益構造が関係しているとし、国会においても、プラットフォーム事業者に「フェイク（デマ）の拡散を防止する責任がある」という議論がされていることを紹介しました。

　このような社会としての取り組みはもちろん必要なことですが、私たち一人ひとりも、情報には客観的事実と発信者の主観的情報（意見）が混じっているということを理解しておくことが大切です。このことを常に頭においておくと、事実はどの部分なのかを見極めて考えることができ、「フェイクの拡散」に手を貸してしまわないよう努力をすることができます。そして、SNSを適切に活用し、知識を増やしたり仲間づくりをしたり、自分を豊かにするために上手くつきあっていきましょう。