人権の日

人権の日

3月人権の日

                                                                                            3月人権の日の担当は43・44HRで,「水平社宣言から100年」について話してくれました。今年3月に百周年を迎えた全国水平社。もうすぐ百周年を迎える本校の歴史も,全国水平社の結成と同時代,民衆の権利運動への気運が高まった時代に始まっています。「全国に散在するわが特殊部落民よ団結せよ」と始まるこの創立宣言は「差別する人をも含めたすべての人を尊敬することによって差別をなくす」と述べており,この考え方はSDGsの「誰ひとり取り残さない」という理念にも合い,まさに現代社会が求めているものです。結びに「人の世に熱あれ,人間に光あれ」とうたわれているこの宣言の思いは現代に生かされているか,川島中・高も創立時代の意気を受け継ぎ,互いを大切にし合う学園となっているか,一緒に考えようと呼びかけました。

2月人権の日

 21日(月)は人権の日の放送をしました。担当は41・42HRで,3月8日が「ミモザの日」と呼ばれ,国連が定めた「国際女性デ-」であることや,気候変動などの問題が女性や子どもに及ぼす影響,気候変動活動家である女性を紹介してくれました。

 気候変動がや災害が及ぼす影響はジェンダーや年齢によって大きく変わります。男性より女性の死者が多かったり,そのせいで貧困状況が深刻化した家庭では男児の学業

が優先されたり,女児は家事や育児を担い,病気や性暴力

の危険にもさらされます。

一方で,強力なリーダーシップを発揮している

女性活動家もいます。ウガンダ出身のヴァネッサ・ナカテさん,ドイツ出身のルイサ・ノイバウアーさん。二人は気候変動対策を求めての抗議活動や気候変動ストライキ運動を行い,声をあげています。「やってみましょう。環境活動家があふれる世界にしませんか?」これはノイバウアーさんの言葉です。

持続可能な世界をつくっていくために,私たちもできることを考えて行動につなげていきましょう。

 

12月人権の日

12月9日の人権の日の担当は1年生でした。「環境問題と人権問題のつながり」について話してくれました。          

今年10月から11月にかけて,気候変動問題に関する国際会議「cOP(コップ)26」が開催されました。私たちの暮らしの中で排出している温室効果ガスは気候変動につながっており,環境問題を引き起こしています。環境問題は先進国と発展途上国の間の不平等を生み出しているだけではなく,環境問題をそのままにしておくことは未来に生きる人々の権利を傷つけることにもなるのです。

私たちの日々の行いや選択は,さまざまな形で地球環境に影響を与えています。そのような想像力を持つことも,人権意識を高めていく上で大切なのではないでしょうか。

11月人権の日

 11日(木)は人権の日です。今月の担当は53・54HRで,「私たちがSNSで誹謗中傷の加害者にならないためにできること」という内容の啓発活動を行いました。

 夏の東京オリンピック・パラリンピックの報道の中で,多くの五輪選手がSNSでの誹謗中傷の被害に遭っていたことも伝えられており,再度その正しい使い方を考えようと呼びかけました。

 誹謗中傷が起きてしまう背景には「匿名性」や「集団心理」というネットの特性がありますが,むしろSNSを利用していない場面に原因があるともいえます。対面でコミュニケーションをはかる時にも「他者を尊重し,自分が言われて嫌なことは言わない」などを心がけることが必要です。自分や大切な人を守るためにも,日頃からSNSを利用する際のルールやマナーを見直し,上手に利用しましょう。

人権教育講演会

 10月26日,13時30分より,人権教育講演会を行いました。今回は大阪府より「少年犯罪被害当事者の会」で活動されている一井彩子さんをお迎えし,「子供たちを被害者にも加害者にもしないために」という演題でご講演いただきました。一井さんは平成7年に当時15歳の長男を少年4人の集団暴行で亡くされています。一井さんは事件の経緯から話を始め,主犯の少年やその家族への思い,亡くなった息子さんが残したたくさんの友達に支えられてきたこと,加害者をなくせば被害者はなくなることなどを語ってくださいました。そして,最後に「自ら命を絶ってはいけない。生きていると嫌なこともあるが,一人で悩まずに必ず誰かに聞いてもらい,また聞いてあげられる人になってほしい。」と呼びかけられました。「命がどんなに大切か」についてじっくりと考える時間でした。