人権の日

人権の日

5月人権の日

 5月25日、今年度初めて「人権の日の放送」を行いました。今回は川島中学・高校人権委員会から、中高それぞれの人権委員長による前年度の活動報告がありました。人権委員会では今年度も、人権の日の放送として、さまざまな人権問題を取り上げる予定です。放送の最後には「川島中・高が安心して勉強できる環境であり、互いに良いところを認め合って成長できる学園であり続けるためには皆さん全員の協力が必要です。」と呼びかけました。来月、6年生の人権委員さんによる放送で、今年度の活動がスタートします。

3月人権の日

3月人権の日今年度最後の人権の日は,4年生が担当しました。

今回のテーマは「サッカーW杯2022カタール大会で注目された人権に関わる話題」でした。メインスタジアム建設に関わる移民労働者の待遇の問題や、開催国カタールにおける女性・性的少数者への差別の問題、またそれらの問題に抗議の意思を表す参加選手や企業などを取り上げました。国際的なスポーツイベントが、世界中すべての人々にとって健全で感動を共有できるものとなるよう、私たち中学生、高校生の視点から人権や社会問題について考えていくことの大切さを呼びかけました。

4年生の人権委員のみなさんにとっては、初めて人権の日の放送を担当した人がほとんどでした。緊張しながらも、誠実で心のこもった素晴らしい放送となり、今年度の締めくくりにふさわしいものとなりました。

12月人権の日

 

12月人権の日の放送は,53・54HRが担当し,「SNSが関係する身近な問題」について,1コミュニケーショントラブル,2風評被害,3有名人への誹謗中傷の3つの事例を想定し,どうしてトラブルが起こってしまうのかについて考えました。社会生活のデジタル化が推進されていることにより,SNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用しなければならない場面はますます増えています。しかし対面での交流ではないことから,「これくらいなら大丈夫。」という気持ちで利用してしまうと,大きなトラブルに発展してしまう可能性を秘めています。「こんなはずではなかった。」と後悔することがないよう,SNSの中でも常に思いやりと責任を持って行動することの重要性を呼びかけました。

令和4年度人権教育講演会

 本日の5・6時間目に,中・高合同の人権教育講演会を行いました。今年度は公益財団法人広島平和文化センターより菅昭彦さんをお招きし,「子どもにとっての戦争と原爆」という演題でお話しいただきました。菅さんは被爆体験伝承者として,恩師の被爆体験を語り継ぐ活動をされています。教員であった恩師との出会いから始まったお話は朗読劇のような迫力のある語りで,子どもの目線で見た終戦直前の日本の様子と8月6日に原爆が投下された広島での惨状へと続きました。生徒の皆さんにとっては,菅さんの言葉から当時を想像し,「私たち一人一人には本当にかけがえのない命と暮らしがある」ことを再認識する時間になったようです。会の終わりに,「若者が手をつなぎ,命と平和な日常を大切にして生きていきたい。」と人権委員会委員長が菅さんにお礼の言葉をお贈りして閉会しました。

10月人権の日

 10月18日は人権の日で,51・52HRが「更生保護や刑を終えて出所した人」をテーマに調べたことや考えたことを紹介してくれました。まず,更生保護のシンボルマーク「生きるマーク」の紹介とともに,更生保護の意味や刑を終えて出所した人の現状についての説明がありました。やはり,出所した人やその家族に対する偏見や差別は根強いものがあり,強い更生意欲があっても,就職・住居の確保等,社会復帰を目指す人たちにとって現実は極めて厳しい状況にあります。しかし,このような人々を突き放し,居場所を奪ってしまえば,また同じような悲しい出来事がくり返されてしまうかもしれません。相手のことを何も知らずに偏見の目で見るだけではなく,職場や地域社会など,社会全体で受け入れていく姿勢が大事なのではないかという意見を伝えてくれました。